11月イベントのご案内
今年はビジネスDAYに加え
就活生向けの鉄道業界探求フェアも
ブース内での
プレゼンテーションも充実
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電線事業部 鋳造・製線技術部
第一技術グループ
加藤起基
トロリ線は鉄道車両へ電気を供給する大切な電線ですが、どんどん摩耗してしまうので鉄道会社は摩耗具合を確認して適宜交換する必要があります。日々お客様対応を行う中で、実際に作業員の方がトロリ線をマイクロメータで手測定しているところを見せていただく機会があったんです。パッと見ただけで交換タイミングがわかるベテランの方もいますが、その域に達するまでには長い長い年月が必要。当社が最初に開発したトロリ線は光ファイバ入りで、ほぼ人の手を介さずに摩耗具合を検知できますが、加工の難度が高く、設備も高価になりがちです。一方で在来線などは、財政的に高額の投資はなかなか難しい。さらに少子高齢化の影響もあり、そもそも工事業者の数が足りないという課題もあります。当社としてはこれらの課題を解決すべく、メンテナンスの簡易化および省人化を目的に摩耗限度溝付トロリ線を開発しました。
実際に本製品を利用しているお客様からは「誰でも限度がわかるのがいいですね」という声をいただきました。ただ採用いただくまでに、お客様との交渉は1年以上かかりました。何度も足を運び、「本当はこういう製品が欲しい」「ここを改善してほしい」といった声を引き出して、当社の技術で解決できることがあれば尽力する。お客様の対話ではそういったところを心がけています。 摩耗限度溝付トロリ線に関しては、溝が入った形状についてお客様にご納得いただくまでにも時間がかかりました。従来の製品と溝付トロリ線で特性は変わらないということを証明するために、地道に基礎的なデータを積み重ねましたね。
また本製品は、今年5月に私鉄で初めて京王線の2区間に導入されました。トロリ線の交換タイミングは基本的に鉄道車両の走行量で決まり、短ければ半年、1年で交換するケースもありますし、長ければ10年、20年と保つこともあります。京王線は走行量が多いので、より効果を実感していただきやすいのかなと。さらに今後はJR四国の瀬戸大橋線に順次張られる予定です。よりさまざまな場所で使っていただきたいという野望を胸に、これからもいろいろな施設の方にアピールしていきたいです。もっと言えば摩耗計測を変えていきたい。 例えば今後の構想として、計測車からカメラで溝の状態を観測する。そんな方法であればより簡単に摩耗の状態を確認できるのではないかなと。今回の「鉄道技術展」で、ぜひ来場してくださった方々とトロリ線の未来を見据えて話すことができればうれしいです。
鉄道技術に貢献するさまざまな
材料・技術を出展いたします。
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